汎用コンポーネントとしてBox
コンポーネントが用意されてます。これはスタイル調整用のプロパティを複数持ち、それらを組み合わせて主にレイアウト調整を行えます。
Box
コンポーネントは、以下のどちらかの方法で取り込んで使います。
import Box from '@material-ui/core/Box';
// import {Box} from '@material-ui/core';
値の設定の仕方
また各プロパティは数値や文字列といった値の他に配列やオブジェクトも置けます。配列やオブジェクトにした場合、それはレスポンシブな CSS として解決されます。
例えば Material UI デフォルトのブレークポイントは以下の通りで、
const breakpoints = {
values: {
xs: 0,
sm: 600,
md: 960,
lg: 1280,
xl: 1920
}
};
この時width: ['100%', 300]
のように値を設定すると、xs
サイズの時は'100%'
、それ(sm
)以上の時は、300px
のように解釈されます。配列だと続きのブレークポイントで解決されてしまいますが、md
から300px
にしたい場合はオブジェクトで以下のようにします。
また一部のプロパティは、テーマにある値が使えます。その場合 CSS で扱える値かテーマのパスを指定できます。例えばz-index
が設定できるzIndex
プロパティはtheme.zIndex
オブジェクトの値が使えます。これはデフォルトで以下のようなものになってます。
const zIndex = {
mobileStepper: 1000,
speedDial: 1050,
appBar: 1100,
drawer: 1200,
modal: 1300,
snackbar: 1400,
tooltip: 1500
};
よってzIndex
は(無意味に)以下のように使えます。
もしテーマにある値は配列の場合はそのインデックス値、関数の場合は引数を渡します。
Box
コンポーネントは以下のようなセクションに分類されるプロパティを持ってます。
Borders
Display (Flexbox)
Palette
Positions
Shadows
Sizing
Spacing
Typography
Borders
Borders は、要素の境界線に関するプロパティです。これには以下のようなプロパティがあります。
border
borderTop
borderLeft
borderRight
borderBottom
borderColor
borderRadius
border
border
系のプロパティは、CSS のborder
が扱える値かtheme.borders
に定義済のキー名が渡せます。
borderColor
borderColor
は CSS のborder-color
で扱える値かtheme.palette
に定義済みのキー名が渡せます。
borderRadius
borderRadius
は、CSS のborder-radius
で扱える値かtheme.shape
に定義済のキー名が渡せます。デフォルトでtheme.shape
にはborderRadius: 4
という値が登録されているので、これを使えます。
Display
入れ物についてのBorders以下のようなプロパティが使えます。
display
overflow
textOverflow
visibility
whiteSpace
また厳密には Display の分類ではありませんが、以下のような Flexbox 用のプロパティもあります。
flexDirection
flexWrap
justifyContent
alignItems
alignContent
order
flex
flexGrow
flexShrink
alignSelf
これらに関して、関連するテーマ値はありません。
Palette
Borders以下のようなプロパティが使えますテキスト色と背景色のプロパティを持ちます。値には CSS の色値かtheme.platte
の値が使えます。
color
bgcolor
Positions
position
top
left
right
bottom
zIndex
zIndex
以外は CSS て扱える値を渡します。
zIndex
zIndex
には数値の他にtheme.zIndex
以下のパスが指定できます。theme.zIndex
はデフォルトで以下のような値になってます。
const zIndex = {
mobileStepper: 1000,
speedDial: 1050,
appBar: 1100,
drawer: 1200,
modal: 1300,
snackbar: 1400,
tooltip: 1500
};
//
Shadows
boxShadow
boxShadow
boxShadow
には CSS のbox-shadow
が扱える値かtheme.shadows
の値が使えます。theme.shadows
はデフォルトで以下のような配列値になっており、使う際はそのインデックス値を使います。
const shadows = [
'none',
'0px 2px 1px -1px rgba(0,0,0,0.2),0px 1px 1px 0px rgba(0,0,0,0.14),0px 1px 3px 0px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 3px 1px -2px rgba(0,0,0,0.2),0px 2px 2px 0px rgba(0,0,0,0.14),0px 1px 5px 0px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 3px 3px -2px rgba(0,0,0,0.2),0px 3px 4px 0px rgba(0,0,0,0.14),0px 1px 8px 0px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 2px 4px -1px rgba(0,0,0,0.2),0px 4px 5px 0px rgba(0,0,0,0.14),0px 1px 10px 0px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 3px 5px -1px rgba(0,0,0,0.2),0px 5px 8px 0px rgba(0,0,0,0.14),0px 1px 14px 0px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 3px 5px -1px rgba(0,0,0,0.2),0px 6px 10px 0px rgba(0,0,0,0.14),0px 1px 18px 0px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 4px 5px -2px rgba(0,0,0,0.2),0px 7px 10px 1px rgba(0,0,0,0.14),0px 2px 16px 1px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 5px 5px -3px rgba(0,0,0,0.2),0px 8px 10px 1px rgba(0,0,0,0.14),0px 3px 14px 2px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 5px 6px -3px rgba(0,0,0,0.2),0px 9px 12px 1px rgba(0,0,0,0.14),0px 3px 16px 2px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 6px 6px -3px rgba(0,0,0,0.2),0px 10px 14px 1px…gba(0,0,0,0.14),0px 4px 18px 3px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 6px 7px -4px rgba(0,0,0,0.2),0px 11px 15px 1px…gba(0,0,0,0.14),0px 4px 20px 3px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 7px 8px -4px rgba(0,0,0,0.2),0px 12px 17px 2px…gba(0,0,0,0.14),0px 5px 22px 4px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 7px 8px -4px rgba(0,0,0,0.2),0px 13px 19px 2px…gba(0,0,0,0.14),0px 5px 24px 4px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 7px 9px -4px rgba(0,0,0,0.2),0px 14px 21px 2px…gba(0,0,0,0.14),0px 5px 26px 4px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 8px 9px -5px rgba(0,0,0,0.2),0px 15px 22px 2px…gba(0,0,0,0.14),0px 6px 28px 5px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 8px 10px -5px rgba(0,0,0,0.2),0px 16px 24px 2p…gba(0,0,0,0.14),0px 6px 30px 5px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 8px 11px -5px rgba(0,0,0,0.2),0px 17px 26px 2p…gba(0,0,0,0.14),0px 6px 32px 5px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 9px 11px -5px rgba(0,0,0,0.2),0px 18px 28px 2p…gba(0,0,0,0.14),0px 7px 34px 6px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 9px 12px -6px rgba(0,0,0,0.2),0px 19px 29px 2p…gba(0,0,0,0.14),0px 7px 36px 6px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 10px 13px -6px rgba(0,0,0,0.2),0px 20px 31px 3…gba(0,0,0,0.14),0px 8px 38px 7px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 10px 13px -6px rgba(0,0,0,0.2),0px 21px 33px 3…gba(0,0,0,0.14),0px 8px 40px 7px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 10px 14px -6px rgba(0,0,0,0.2),0px 22px 35px 3…gba(0,0,0,0.14),0px 8px 42px 7px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 11px 14px -7px rgba(0,0,0,0.2),0px 23px 36px 3…gba(0,0,0,0.14),0px 9px 44px 8px rgba(0,0,0,0.12)',
'0px 11px 15px -7px rgba(0,0,0,0.2),0px 24px 38px 3…gba(0,0,0,0.14),0px 9px 46px 8px rgba(0,0,0,0.12)'
];
Sizing
width
maxWidth
minWidth
height
maxHeight
minHeight
これらに関して、関連するテーマ値はありません。ただし値に関して1
以下の(小数点含む)値を渡すと、それはパーセント値に変換されて使われます。これは以下のように値が変換される為です。
// `value`は指定した値
value => {
if (value <= 1) {
return `${value * 100}%`;
}
return value;
};
よって1
は1px
ではなく100%
として扱われます。
Spacing
Borders以下のようなプロパティが使えますテキスト色と背景色のプロパティを持ちます要素の位置情報に関するプロパティがありますbox-shadow を指定できるプロパティがあります要素の大きさに関するプロパティがあります要素周りの空白についてのプロパティがあります。これは主にpadding
とmargin
について以下で設定できます。
p
m
公式ドキュメントではp
とm
プロパティが使われてますが、padding
やmargin
プロパティも用意されてます。
このプロパティの値へは数値を渡します。それはtheme.spacing
関数の引数に使われ、その戻り値の値が実際に設定される値になります。
デフォルトのtheme.spacing
値は8
で、p={2}
のように使うと8 x 2
で16px
が設定されます。この基準値を変えたい場合は以下のようにテーマを作ります。
const theme = createMuiTheme({
spacing: 2
});
またp
やm
の後ろにt
、l
、r
、b
と続けるとそれぞれ、paddingTop
、paddingLeft
、paddingRight
、paddingBottom
のような1辺だけの値を設定できます。これらも省略しない名前のプロパティも用意されてます。
他にx
とy
と続けて、x
の場合はpaddingTop
とpaddingBottom
と縦軸、y
の場合はpaddingLeft
とpaddingRight
と横軸、を同時に設定する為のプロパティもあります。
Typography
fontFamily
fontSize
fontStyle
fontWeight
letterSpacing
lineHeight
textAlign
この内上の4つに関しては、CSS で扱える値の他にtheme.typography
の値が使えます。
デフォルトのtheme.typography
は以下のようなBorders以下のようなプロパティが使えますテキスト色と背景色のプロパティを持ちます要素の位置情報に関するプロパティがありますbox-shadow を指定できるプロパティがあります要素の大きさに関するプロパティがあります要素周りの空白についてのプロパティがありますテキスト周りのプロパティがありますオブジェクトです。
const typography = {
htmlFontSize: 16,
fontFamily:
'"Roboto", "Helvetica", "Arial", sans-serif',
fontSize: 14,
fontWeightLight: 300,
fontWeightRegular: 400,
fontWeightMedium: 500,
fontWeightBold: 700,
h1: {
fontFamily:
'"Roboto", "Helvetica", "Arial", sans-serif',
fontWeight: 300,
fontSize: '6rem',
lineHeight: 1.167,
letterSpacing: '-0.01562em'
},
h2: {/* ... */},
h3: {/* ... */},
h4: {/* ... */},
h5: {/* ... */},
h6: {/* ... */},
subtitle1: {/* ... */},
subtitle2: {/* ... */},
body1: {/* ... */},
body2: {/* ... */},
button: {/* ... */},
caption: {/* ... */},
overline: {/* ... */},
};