Cargo のcargo run
はビルドと実行を同時に行うためのコマンドです。単にcargo new
で作成したプロジェクトでmain.rs
(バイナリクレート)の実行はcargo run
で行えます。しかし、cargo run
だけで実行できるのは、プロジェクトにバイナリクレートが1つの場合だけに限ります。
複数のバイナリクレート
もし、1つのプロジェクトに複数のバイナリクレートを持ちたい時はsrc/bin/
以下へ置きます。例えばsrc/bin/foo.rs
というファイルを作ったとします。ここからはもうcargo run
だけでは動きません。cargo run --bin <binary-crate-name>
と名前を指定する必要があります。これは例えばcargo run foo
のようになります。
ただし、src/main.rs
に関してはcargo run main
ではなく、cargo run --bin <package-name>
とそのパッケージ名を指定して実行します。
複数の例
例を記述したファイルはexamples/
に置きます。(src/examples
ではない。)例えばexamples/foo.rs
というファイルを作ったとします。このファイルは--example <example-name>
で実行できます。
cargo run --example foo